2015年8月6日木曜日

教育という病

新聞の広告欄に「教育という病」という本が載っていました。「子どものため、を建前に、部活動での苛酷な運動や何段にも人を乗せて巨大化する組み体操などの運動会ー。」という見出しに思わず「うん、うん」と熱が入りました。この4月から公立中学の1年生になった末娘は、4月下旬からバスケ部に入り、入部と共に厳しい練習の毎日が始まりました。本人は頑張ってやっていますし、仲間もできて、みんなで厳しい練習にもついていき、乗り越えていますが、この連日の猛暑。部活から帰ってきての第一声は「熱中症は大丈夫だった?」です。暑い体育館での厳しい練習。大型扇風機をつけるとか、もう少し何とかならないものかなと、ここ数か月考えてきました。そしてなんと8月15、16日の土、日に部活があるのです!これには参りました。15、16日ですよ。しかも娘の女子バスケ部だけ。他のいつも厳しい野球部、サッカー部は部活なし。

世はお盆で家族で旅行やレジャーで賑わう時。うちも次女の仕事の休みの関係上、15,16日も当然家族での予定を入れていたのに、部活があるのでキャンセルです。休ませればいいと思っていましたが、顧問の先生が「ボールを使うのは部活を休まなかった順」と言っているそうで、すでに風邪で2日間学校を休んだ娘は、「もう休まないぞ!」と思ったらしいのです。

身近にあるキリスト教のインターナショナルスクールの小学校の先生は、「うちはふだんの宿題も、家族での時間を取るために15分くらいのものにすることになっていますよ。しかもファローで北米に帰って地元の学校に入れると、トップクラスの成績で、感謝されるのですよ」と。
すばらしい!

先日はこの酷暑の中、一日練(朝7時半~午後6時まで)が4日間あり、私も早朝からお弁当作り、娘も疲れすぎて、足を引きずりながら、重い瞼を開きながら、凍らせたアクエリアスやら麦茶やら、4リットルほどの飲み物を持って出かけて行き、その後ろ姿を見ながら、かわいそうだなと思いました。
ごっそりある夏休みの宿題も、実際に体が疲れ切っていてなかなか手をつけられない状態が続いています。
「なんだかな~」と思います。

宣教会の世界宣教セミナーも近づいてきました。学生の参加を期待して夏休みの最後の週に開催することになりましたが、現実的に、運動部に入っている子供たちは、このように学校に吸い取られてしまっていると実感しています。高校生キャンプも参加人数が減少傾向と聞いています。何とか若い魂を獲得していきたいと思いますが・・・。 (KT)