2016年12月26日月曜日

クリスマスはどうすごしましたか?

 昨日、この一年最後の日曜日に思うところがあって夕拝に出かけた。

 「今年のクリスマスは、どんなクリスマスでしたか?
 昨年のクリスマスは、どんなクリスマスで、何が一番印象に残っていますか?
 3年前、5年前のクリスマスのことは何を思い出しますか?
 10年前のクリスマス、1990年のクリスマスは何をどこでしていましたか?」

との問いかけに、ほんの短い時間 いろんなことが頭の中をよぎった。
バブル真っただ中の80年代後半のクリスマスは、
「福音」という言葉も知らずに、沢山の友人を自宅へ招き、パーティをしてもてなした。
世の中が着飾ってクリスマスをするのに退屈な思いがして、
「ハワイアンクリスマス!アロハシャツか?Tシャツを着てくること。」をテーマにした時もあれば、「パジャマクリスマス」の年もあった。
ただ、友人と面白おかしく過ごす時でしかなかった。
また、ク・リ・ス・マ・ス、という言葉の意味さえ知らなかった。

当時は、東京にいたにも関わらず、どこかで教会のチラシを手に取るという幸運や
キャロリングを耳にする最高なひと時や、
礼拝に招かれるという祝福も機会を得なかった。

ただ思い出すのは、20歳の時のクリスマスで、女の子3人で代官山でおしゃれに、
そぞろ歩いて祝日を過ごした。
中の一人が、「今日はクリスマスだから、教会に行ってみようよ」と素敵な、でもよく意味の分からない提案をしてくれた。3人は、「まあ・じゃあ~、物見遊山で近くに教会はないか」と探しながら歩き回わり、恵比寿の駅の近くで(たぶん)大きな十字架のついた教会を見つけそこに入った。今思うとカトリックの教会だった(はず・・・)1階の礼拝堂には人がいなく、2階が騒がしかったので、外階段で2階へ上がった。
そこでは、制服を着たお行儀のよい幼稚園生が100名以上いたと思うが、長いテーブルに座り集まってクリスマス祝会をしている真っ最中だった。シスターが出てこられて、私たちの「クリスマスなので教会に来ました」という幼稚な言葉に、笑顔で快く迎え入れてくださり、幼稚園児の間に席を作り、座らせてくれた。そして彼らと同じようにお菓子が配られ、もてなしてくださったのだ。しばらくすると、プレゼント交換が始まったが、当然何も持ち合わせがない3人にシスターが親切に用意してくださったプレゼントが託され、子供たちの交換場に入れてもらって、しっかりプレゼントまでいただいて帰った。言われるがまま、なすがままだったが、めちゃくちゃ、恥ずかしかった。
でも、今でも忘れられない素敵なクリスマスの思い出だ。

今は3人ともそれぞれ結婚し家庭を持った。
A子は子育てをしながら近くの教会に出かけ宣教師と共に英語のバイブルスタディーに参加したりしていたが、宣教師が帰国、「クリスチャンにはならない・・」と言っている。
また最初に、「教会に行ってみようよ」と誘ったB子は、今もクリスマス礼拝に時々A子とやってくる。
面白がってくっついて行ったC子は、結婚して海外駐在へ出かけ福音を聞きクリスチャンになった。帰国後その証を二人に話し、時々彼らと関わりながらA子とB子の救いを祈りつつ、神様の救いのタイミングとご計画を楽しみにしている。そして、このクリスマスの思い出を思う時、神様は本当にユニークで微笑ましいお方で、愛と憐れみに満ち溢れておられると感じ、感謝してやまない。(N)