2014年11月19日水曜日

ヨーロッパの日本語教会

 私の旧来の友人牧師夫妻がヨーロッパにある日本語教会の牧会者として招かれ、30数年自分たちで0から開拓し、育ててきた教会を離れる決断をした、という話をご本人から伺った。先日、ご夫妻とお会いして、そのいきさつや今後のことについてお話を伺った。私にとっては一つの驚きであり、また喜びでもあった。
 最近、ヨーロッパにある日本語教会の牧会者が引退したり、これから帰国する、というニュースをひんぱんに耳にしている。ヨーロッパの主要都市にある日本語教会の牧会者が減りつつある現状に、「主よ、収穫は多いが働き人が少ないのです」と祈らされていた矢先のうれしい知らせであった。
 私たち夫婦も今から10年以上前に数年間ヨーロッパにある日本語教会で牧会をさせていただいた。現地に腰を据えて生活しておられる方々、駐在員とその家族、そして音楽等の研鑽のために渡ってきた留学生たちが、主を礼拝し、たがいに支え合う群での生活の恵みを経験させていただいた。そして、その中で新たに主の救いに導かれ、洗礼を受ける方々も次々と与えられた。たとえ少人数でも、そこに主を礼拝する群れが存在することの意味を教えられた。
 現実的に考えると、それぞれの日本語教会が自分たちがフルサポートで牧会者を招くことは至難のわざであり、どうしても日本の教会から祈られ、支援を受ける必要が大きい。
 先述の牧師夫妻も年金と現地教会からの部分的サポートで何とかやっていけそうだということだったが、経済的なことは別としても、日本の教会がその働きを覚え、祈りによって支えていくことが大切だね、今まで牧会してきた教会が先生方を宣教師として送り出すことが大事だね、と確認し合ったことだった。
 私の知っている限りで、ヨーロッパの4つほどの日本語教会が牧会者を新たに必要としている。働き人が起こされるように祈り続けたい。情報が必要ならば、アンテオケ宣教会事務局へ連絡していただきたい。(gaki)