2015年9月11日金曜日

世界宣教セミナー@OBC



8月下旬、OBC(奥多摩バイブルシャレー)にて、世界宣教セミナーを開催しました。一言で今回のセミナーを言い表すなら、「画期的」だったということでしょう。
過去最多の現役宣教師(7組9名)と元宣教師の主事、そして理事の先生方にご奉仕していただき、「Face to Face」でじっくりゆっくり参加者と交わり、語り合った期間となりました。主講師の話を一方的に聞くというのではなく、問題定義に対して小グループにわかれてディスカッションする 、という全員参加型のセミナーでした。現役宣教師からの生の証しを聞き、考え、心揺さぶられるものとなりました。
裏方の事務局スタッフは、まずは宣教師をこのセミナーに合わせて帰国できるように依頼していく、ことから始め、様々な面で多大な労力を注ぎましたが、無事に終わりホッとしました。今回は高校生の参加者がいたり、具体的に教育宣教師の導きを得たりと、参加された方々が皆さん喜んで帰られたことが何よりの主からの労いとなっています。セミナー開催前日には、1泊でしたが宣教師リトリートをし、宣教師とペアになって思いのたけを語ってもらう時間も設けました。
セミナー終了翌日から事後処理でてんやわんやでしたが、ようやく落ち着いてきました。
参加者の今後のフォローアップなど、着実に忠実に歩みを進めていきたいと思っています。(KT)

2015年8月11日火曜日

「私のヴィア・ドロローサ」を読んで

 最近、「私のヴィア・ドロローサ『大東亜戦争』の爪痕をアジアに訪ねて」というタイトルの書物(発行:日本聖書協会、発売:教文館、定価1500円)を読んだ。著者は、村岡崇光氏。個人的にも親交があり、尊敬する聖書言語学者である。村岡氏は、聖書の言語である、ヘブライ語、ギリシヤ語、さらにアラム語などの分野において、世界でも有数の研究者だが、12年ほど前にオランダのライデン大学を退官する時に、自分の時間の十分の一を主にささげて、ボランティアで聖書言語の授業をすることを決意しておられた。それも、特にアジアの地域で、日本が侵略した国々で教えることにしておられた。それは、村岡氏が聖書言語の教育者として生活した、イスラエル、オーストラリア、イギリス、オランダなどでの個人的な体験から、太平洋戦争中にアジアの国々において、現地の方々がいかに悲惨な目に会ったかを知るようになり、キリスト者として、その悔い改めの思いを実際の行動に表すために、アジアの諸国でのボランティア授業を2013年から始められたのだった。
 氏が桂子夫人とともに訪れたのは、韓国、インドネシア、シンガポール、香港、フィリピン、中国、台湾、マレーシア(サバ州)、ミャンマー、タイの10カ国に及ぶ。その国の神学校で聖書言語の授業を担当し、原語で聖書に親しむことの素晴らしさを学生たちが体験する様子が描かれているが、それ以上に氏が力を入れているのは、その学生たちや神学校の教師たちとの交わりの中で、先の大戦中、日本軍が残した「爪痕」を実際に確認し、謝罪し、和解を求める思いを実行に移すことだった。「聖書の神は、罪をお赦しになるお方だが、過去の罪を決してお忘れはならない」という確信のもと、どんなにつらくとも、過去の罪をあいまいにすることなく、赦しを求めていくところに、真実な交わりが生まれていく様子が綴られている。
 間もなく、戦後70年の「総理大臣談話」が発表される。やっとのことで、アジア諸国への「おわび」の文言が入ることになりそうだが、ことばだけでなく、実際の行動によって、その意を表すにはどうするべきだろうか。わたし自身、何度となく、アジア諸国を訪れたが、村岡氏のこの著書を読みながら、自分の姿勢の不徹底さを痛感させられている。(gaki)

2015年8月6日木曜日

教育という病

新聞の広告欄に「教育という病」という本が載っていました。「子どものため、を建前に、部活動での苛酷な運動や何段にも人を乗せて巨大化する組み体操などの運動会ー。」という見出しに思わず「うん、うん」と熱が入りました。この4月から公立中学の1年生になった末娘は、4月下旬からバスケ部に入り、入部と共に厳しい練習の毎日が始まりました。本人は頑張ってやっていますし、仲間もできて、みんなで厳しい練習にもついていき、乗り越えていますが、この連日の猛暑。部活から帰ってきての第一声は「熱中症は大丈夫だった?」です。暑い体育館での厳しい練習。大型扇風機をつけるとか、もう少し何とかならないものかなと、ここ数か月考えてきました。そしてなんと8月15、16日の土、日に部活があるのです!これには参りました。15、16日ですよ。しかも娘の女子バスケ部だけ。他のいつも厳しい野球部、サッカー部は部活なし。

世はお盆で家族で旅行やレジャーで賑わう時。うちも次女の仕事の休みの関係上、15,16日も当然家族での予定を入れていたのに、部活があるのでキャンセルです。休ませればいいと思っていましたが、顧問の先生が「ボールを使うのは部活を休まなかった順」と言っているそうで、すでに風邪で2日間学校を休んだ娘は、「もう休まないぞ!」と思ったらしいのです。

身近にあるキリスト教のインターナショナルスクールの小学校の先生は、「うちはふだんの宿題も、家族での時間を取るために15分くらいのものにすることになっていますよ。しかもファローで北米に帰って地元の学校に入れると、トップクラスの成績で、感謝されるのですよ」と。
すばらしい!

先日はこの酷暑の中、一日練(朝7時半~午後6時まで)が4日間あり、私も早朝からお弁当作り、娘も疲れすぎて、足を引きずりながら、重い瞼を開きながら、凍らせたアクエリアスやら麦茶やら、4リットルほどの飲み物を持って出かけて行き、その後ろ姿を見ながら、かわいそうだなと思いました。
ごっそりある夏休みの宿題も、実際に体が疲れ切っていてなかなか手をつけられない状態が続いています。
「なんだかな~」と思います。

宣教会の世界宣教セミナーも近づいてきました。学生の参加を期待して夏休みの最後の週に開催することになりましたが、現実的に、運動部に入っている子供たちは、このように学校に吸い取られてしまっていると実感しています。高校生キャンプも参加人数が減少傾向と聞いています。何とか若い魂を獲得していきたいと思いますが・・・。 (KT)

2015年8月3日月曜日

初めてのホームステイ

 高校生の息子が学校の交換留学で2週間、メルボルンへ出かけ無事に帰国した。現地のメルボルン高校に通う同世代の子の家に10日間滞在するプログラムで、我が家はクリスチャン家庭を希望。迎えてくれたのは、韓国人のご家庭だった。最近は、オーストラリアに行くからオーストラリア人かと思いきや、韓国人、中華系、とアジア人の方々も多くホストファミリーになっていたようだ。
娘がカナダへ行った時も、インド人のお宅だったし、実際オーストラリアでもとても優秀なメルボルン高校には、3割しかオーストラリア人がいないとか。このような小さな出来事にも、グローバルな時代を迎えたのを感じる。
そして彼といえば、オーストラリアのメルボルンで毎日、美味しい韓国料理に舌鼓を打ち、日曜日には韓国教会へ連れて行ってもらったようだ。そこは、50人ほどが集う群れで、世界中に日本語教会があるように、メルボルンにある韓国(韓国語を話す人々)教会だったのだろう。
メッセージは英語で聞き、スモールグループに分かれて、メッセージの分かち合いをしたとのこと。彼の英語力が話したい内容についていけずに歯がゆい思いをしたそうだ。また、いつも聖日に通っている母教会との違いも良い学びの時になったはず。世界中には、いろんな人がいろんな形で信仰を持ち、その信仰を守り、礼拝を捧げていることを体験でき、良い時だったであろう。また、メルボルンで韓国教会に出会ったことで、世界中に韓国語教会があり主の宣教がなされていることに気がついた。アンテオケ宣教会から韓国へ派遣されている先生方のお顔も浮かびつつ、祈りの時を持った。感謝して (N)

2015年7月14日火曜日

日本に来る宣教師

 現在、私たちは宣教団体の本部の中に住んでいるので、、頻繁に海外からのゲストのお世話をしたり、話したりする機会があります。先日は、11名の若者男子(これから大学に入る人から大学4年生)が、日本へミッション・トリップに来ました。自己紹介の時に、彼らの日本への燃えるような宣教の情熱をお聞きし、若さがとてもまぶしく、「私もこういう時があったなぁ~」と、すでに「過去」として捉えている自分がありました(汗)。そして更に、この前の日曜は、ビジョントリップで来た8人の方々に会い、またその熱心さに圧倒されました。その8人は、ミッション・トリップで来ていた若者たちよりも更に具体的に、日本へ宣教師として来る準備段階に入っている人たちでした。円安の背景も彼らには益として用いられていて、私はこのひと月で19人もの日本宣教に心燃えている方々にお会いしたのです!神様が、日本に新しい宣教師を送ろうとなさっていることに、心躍りました。
 私はこのアンテオケで、日本から世界に送り出す側として、政治や経済など全てが神様の御手のうちに動かれ、今開かれている「宣教の扉」というものを見ることがあります。現在、日本にその扉が開かれているのだと思います。2020年の東京オリンピックに向けて、日本人の心は外国人に対してウエルカム状態です。ハード面でも整備されていっていますし、子供たちの英語熱がすごい!です。親御さんたちは更なるグローバル化を目指して、子供のうちからネイティブ並みの発音と会話力を育てたいと、これまでの英会話教室以上に、英語に長く親しめる「学童保育」の英語版が人気だそうで、次々にオープンしているとか。ネット環境も整えられていっていますし、2020年のオリンピックに向けて、私たちもこれら全てを、神様が日本に与えてくださっている福音伝道のチャンスとして捉えていくように、と思います。(K.T)

2015年6月30日火曜日

今年もやります!いや、皆でやりましょう!

恒例の世界宣教セミナーも、今年で18回目になりました。
今年は東京の西部にある奥多摩バイブルシャレ― で8月25日(火)15:00~27日(木)12:00(昼食後解散)の2泊3日で行います。

今年は、専門家からの講義を聞く形式ではなく、現役宣教師、元宣教師、送り出し教会、宣教会、その他、様々な立場から、それぞれの経験を分かち合い、世界宣教のこれまで、今、これからを、参加者全員で考えようという、参加型、学び合いのセミナーです。

 

アンテオケのホームページから申込書をダウンロードできます。
申込み締切は7月31日です。是非ご参加ください。
皆でこのセミナーを作りましょう!

2015年4月28日火曜日

浜崎さんご苦労さまでした


昨日理事会と総会が無事に終わりました。2015年度の歩みが本格的に始まりました。
38年という長い間、忠実に仕えてくださった浜崎姉が「卒業」しました。また40年というアンテオケ設立前のISK時代から設立理事として、理事長、監事としてアンテオケを支えてくださった飯塚俊雄先生も最後でした。アンテオケの歴史が大きく動いた日でありました。2017年には創立40周年を迎えます。現代のグローバル化したなかで、しかし現実的に多くの宣教師のビザ取得の道が狭められている中で、今後の宣教師派遣をどう捉えるのか、各機関とも協力しながら、情報共有しながら、祈りつつ先達たちの労苦の跡に続いていきたいと思っています。浜崎さん、飯塚先生ありがとうございました。また事務局の働き、地区/専門主事たちの働きのためにお祈りいただけましたら幸いです。